2016/06/19追記:フォントのアンチエイリアシングが効かない問題について Issues の情報を追記しました。
先日リリースされた、Chrome 51 で Flash で表示されるフォントが変わったという報告が多く見られます。
特に、ニコニコ動画で報告が多いのですが、ニコニコ動画側の仕様変更もなさそうです。
テスト用ページを作成して確認しました。
(http://www.geocities.jp/yasu0796/gpf/280528/)
それぞれ、フォントの埋め込みは行わず、デバイスフォントで表示するように設定しています。
一番下は、Flash 側でフォント指定が無いダイナミックテキストを作成することができなかったので、日本語が表示できないフォントを設定し、フォントの選択を Flash Player 側にまかせている形です。
Flash について詳しくは分かりませんが、ActionScript で生成したフォント指定の無いテキストフィールドと同様の表示になっているかと思います。
Chrome 50
Internet Explorer や Firefox などのブラウザもこちらに近い表示です。
Chrome 51
Chrome 51 と同じエンジンの現在ベータ版の Opera 38 や、Vivaldi 1.2 も同じ表示であったことから、Chrome 51 に内蔵されている Flash Player だけの問題ということではなさそうです。
また、開発版の Chrome Canary 53.0.2751.0 でも同じであることから、しばらくの間はこの表示が続きそうです。
Chrome 50 と 51 の違い
- 一番下の日本語のフォント指定が無い場合、MS Pゴシックで表示されていたテキストがメイリオに変更
- すべてのフォントにおいて、テキストのアンチエイリアシングが無効
テキストがメイリオに変更された件については、以前 Chrome のページの表示のフォントがメイリオになったときのように(ブログ記事)
Windows XP のシェアも減っているし20年ぐらい前のフォントを使うのはやめて、これからは新しいフォントを使用していこう
という考えなのかもしれません。
この変更は、時期的にこちらの Issue が関連していそうです。
ただ、ページの表示と違って、Flash は画像のようにページの中に指定の大きさで表示されるものです。
メイリオフォントでは同じサイズ指定でも少し大きく表示されるので、文字が表示されきれないという問題が発生するかもしれません。
テキストのアンチエイリアシングが無効になる件は、フォントの指定にかかわらずデメリットであるので、フィードバックの送信などから要望を伝えたいと思います。
追記:Chromium の Issues に類似する問題が報告されていました。
Google ハングアウトの画像のアップロードに関しては、Flash を使っていることからこちらの現象も発生するかと思います。